ディーゼルインジェクターの性能評価
2014-05-10
こんばんは、専務の藤井です。
GWも過ぎ、ここ数日はもう夏の気配すらしますね。
さて、今日は少しマニアックな話なのですが、この見慣れないグラフは、コモンレールインジェクーの性能をあらわすもので、いろんな呼称がありますが、τ-Q(タウ・キュー)というのが最も一般的かなと思います。横軸に通電時間(タウ)、縦軸に噴射量(キュー)をとったもので、線がたくさんあるのは、噴射圧力ごとの性能を描いているためです。
噴射圧力が一定のガソリンと違い、通電時間だけではなく、このように噴射圧力も性能のパラメーターになる点が、ディーゼルインジェクターの性能測定をより複雑にしています。
ディーゼルインジェクターに関わる者として、こういうややこしい線図があるということを知っていただけると嬉しいですね。
噴射圧力が一定のガソリンと違い、通電時間だけではなく、このように噴射圧力も性能のパラメーターになる点が、ディーゼルインジェクターの性能測定をより複雑にしています。
ディーゼルインジェクターに関わる者として、こういうややこしい線図があるということを知っていただけると嬉しいですね。
また、横軸の単位はμs(マイクロセカンド=100万分の1秒)で、縦軸はmg/st(1000分の1グラム/1回の噴射)で、測定においても、ガソリンインジェクターとは桁違いの精密さが要求されます。
そもそも、噴射圧がガソリンインジェクターの約1000倍という超高圧なので、その環境を作ることや、通電する電流波形を正確に制御することなども合わせると、特別な設備が必要になるため、普段はなかなかお目にかかれない線図だと思います。弊社では、このような設備や計測機器を独自開発し、インジェクターの性能をより正確に把握することを基本とし、それをもとにより効果的な洗浄技術の開発へと常にフィードバックしています。
また、こうして熟成された技術を洗浄システムなどの製品に反映し、整備工場様、研究・教育機関様、メーカー様などにおいて、これまで難しかったディーゼルインジェクターの取扱いを、安価・安全・簡便におこなっていただけるよう、機器の開発もおこなっております。
ワンオフ製作の機器開発のご相談もお受けしておりますので、ご興味ございましたら、ぜひお問い合わせください。
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