ディーゼルインジェクタ洗浄システム
インジェクター洗浄を自社でおこないたい事業者様向けに、ディーゼルインジェクター洗浄システム(CRICS)をご用意しております。
ディーゼルインジェクター洗浄システムの特長
■実車での駆動条件を模擬し、アイドリングから高負荷まで、様々な状況を想定した噴射量測定が可能。
■100MPaの超高圧により、噴射性能だけでなく、インジェクター各部からの漏れチェックなど、従来単体では困難だった各種試験を簡単に実現。
■タッチパネルと専用アプリで、簡単操作。
■小型から大型まで幅広い車種のインジェクターに対応*1
最適なインジェクター洗浄を実現する3つの技術
■洗浄技術:ノズル先端部と噴孔内部、インジェクター内部の汚れを徹底的に除去。
ノズル先端部・噴孔内部の洗浄
燃焼により発生したカーボンが、ノズル先端部と噴孔内部に堆積することで、噴霧状態の悪化、噴射量の低下、燃料漏れ等を引き起こします。この汚れは、特殊洗浄液と最適化された条件による超音波洗浄により徹底的に除去されます。
内部洗浄
インジェクター内部の部品同士の隙間は、箇所によってはサブミクロンに達するほど微細です。この、セロファンすら通らない微細な隙間に汚れが堆積すると、インジェクターの動作不良が発生します。内部洗浄では、洗浄液およびインジェクターの温度をマイルドに上昇させ、堆積した汚れが分解しやすい環境を実現した後、対象箇所を集中的に洗浄していきます。
■制御技術:インジェクター駆動電流、燃料噴射圧等の超精密デジタル制御を実現。
インジェクターを安全かつ適切に駆動するには、精密な駆動電流の供給が不可欠です。
「CRICS」では、実車と同等レベルの駆動電流制御を実現することで、インジェクターを痛めることなく確実に駆動させることが可能です。また、燃料噴射圧制御には高分解能デジタル制御を採用し、インジェクターの性能を安定して測定することが可能です。
■測定技術:各種条件での性能測定により、インジェクターの評価精度向上。*2
保守に関わるインジェクター各部の漏れチェックはもちろんのこと、アイドリングから全負荷まで、様々な条件を模擬した噴射量測定が可能となりました。これにより、洗浄後のインジェクターの状態を総合的に評価することができます。また、これらシステムでは、PCとの通信機能および専用ソフトウェアを用いることで、測定データのリアルタイム表示やデータの保存等も可能です。
作業工程
作業時間は70から90分。性能測定は半自動、内部洗浄とノズル洗浄は全自動でおこなわれます。ノズル洗浄は最大6本まで、内部洗浄は最大4本まで同時に実施可能です。また、市場にある様々な形状のインジェクターも問題なく簡便に取り付け可能です*1。
製品ラインナップ
*1 一部特殊な形状のインジェクターには、オプションが必要になります。
また、ユニットインジェクターは、施工対象外です。
*2 モデルによっては一部の測定条件が実現できない場合がござます。