エッジフィルターとは??
こんばんは。専務の藤井です。
関東も梅雨入りしたようで、埼玉はいきなり雨です。
さて、今日はディーゼルインジェクターについて、どうでもいいくらいマニアックな話です。
先日ある方が、
「ディーゼルのインジェクターの入り口に、何か詰まっている。」
と言っていたので見てみると、何も詰まっていません。
??と思っていると、
「ほら、この三つ葉のクローバーみたいなやつ。」
と言われて、やっと気づきました。
確かに、写真のようなインジェクター入口を初めて見る方にしてみれば、思いっきり詰まっているように見えますね。
実はこれは、エッジフィルターと呼ばれるフィルターです。
ぱっと見た感じ、フィルターという印象を受けないので紛らわしいですが、れっきとした正規の部品です。
で、このフィルターですが、3つの大きな三角形の穴で濾過しているわけではなく、ちょっと意外なしくみになっています。
フィルターの形状を透過すると、右図のようになっており、三角形の穴から入ってきた燃料は、フィルターの途中でクイっと流れを曲げて、反対側に出ていきます。
この、クイっと曲がっているところは、フィルター外周とインジェクターインレット穴の内径で形成される隙間で、とても小さな隙間になっており、ここで異物をキャッチするというものです。
なので、例えばペラペラの膜のような異物だった場合、その厚さが隙間以下であれば、通過してしまう場合もあります。
よって最近のインジェクターは、この方式ではなく、非常に微細な穴がたくさん開いた、ぱっと見てフィルターだとわかるようなものを採用していることが多いです。
普段はまず見ることのない部分かもしれませんが、もし目にすることがあれば注目してみてください。