DIYで洗浄する方へ((*’д’*)) その②
こんばんは、専務の藤井です。
連日の秋葉系の内容で申し訳ないのですが、ちょっと気になったのでひとつ。
以前も一時期多かったのですが、最近また、DIYでガソリンのインジェクター洗浄をされ、「どうもおかしくなったのでチェックしてほしい」というお問い合わせをいただくようになりました。
DIYでやられた方が、ブログなどに書かれていることを時々目にするので、たぶん自己責任でそれらを参考にされたのだと思いますが、けっこうマズいものも見受けられます。
例えば、
1.バッテリーにインジェクター端子をつなぎバチバチさせて動かす。
これは溶接並にスパークすると思うので、端子の溶損や表面酸化による接触抵抗の増加、長時間(とはいえ数秒)の通電によるコイル発熱・溶損など、インジェクター故障につながる要素が満載です。
それ以前に、とりあえず危険ですね。
2.ACアダプターなどをインジェクター端子につなげて動かす。
これも上記と同じで、ACアダプターの仕様にもよりますが、インジェクターの故障だけでなく、ACアダプターも故障しかねませんね。
3.写真左図のような簡単な回路で動かす。
上記に比べればこれままだマシですが、このようにFETだけの回路の場合、当たり前ですがサージが発生します。
この例では80V程度のサージ電圧でしたが、インジェクターの仕様や供給電圧によっては、軽く100V越えを記録することもあります。
これにより、FET破損の可能性や、インジェクターコイルの絶縁破壊(ぐるぐる巻いているコイル導線同士の間に、スパークが発生して溶着してしまい、ショートする)の危険性があります。
また、FETが破損したまま電気が流れ続けた場合は、やはりインジェクターを痛めてしまいます。
4.写真右図のような簡単な回路で動かす。
これはだいぶマシで、フリーホイールダイオードでサージを吸収しているので、すぐにインジェクターを壊すことは稀だと思います。
ただし、原理的に通電終わりの電流が緩慢になり、開弁時間がダイオードの仕様により変化するので、性能は正しく見ることができません。
また、特に低抵抗インジェクターの場合、芯弁吸引後に電流制御をして電流を落としてあげないと、大電流が流れ続けるため、やはり熱によりインジェクターを痛めかねません。
ネットをざっと見ると、こういったものがほとんどでしたが、もしご自分で施工をなさる場合は、上記のような点に気を付けてください。
というか、ぜひ弊社にお問い合わせください!m(_ _)m
【参考】DIYで洗浄する方へ_その1
http://www.irs-japan.com/?p=1231