噴射量補正値について
こんばんは。営業の野本です。
本日は、ディーゼル向けインジェクター洗浄の話題です。
クリーンディーゼル車などに搭載された電子制御式インジェクターは、新品時の性能を維持するために、個々の噴射量劣化分をエンジンコンピュータが学習し補正しています。
この噴射量補正値は、診断機で確認することができるため、この補正値からインジェクターの劣化度合いを推測することができます。
この補正値について、多くのお客様が気にされているようで、
『補正値が異常なインジェクターだけを洗浄をしたいと考えていますが、何か問題はありますか?』
との質問をいただくことがあります。
この質問に対する弊社の回答は、
『補正値が異常なインジェクターだけを洗浄すると、問題が起きる可能性が高いため、1台分の洗浄をお勧めします』
になります。
その理由として2点が挙げられます。
1.車両状態が悪化する可能性が高い
洗浄によって一部のインジェクターのみ噴射量が回復すると、気筒間の噴射量バラツキが大きくなる場合が多く、車両の状態が悪化する可能性が高いためです。
2.補正値異常のインジェクターが問題ない場合がある
この噴射量補正には、主にエンジンの角速度が使用されています。
例えばある気筒のみ角速度が遅い場合は、その気筒の噴射量が規定値に対して少ないことが推測されるため、その気筒の噴射量を増やす補正をおこないます。一方、ある気筒のみ角速度が速い場合は、その気筒の噴射量が規定値に対して多いことが推測されるため、その気筒の噴射量を減らす補正をおこないます。
このように、補正値は、角速度から噴射量を推測しているため、補正値が異常だったインジェクターに問題がなく、一方で補正値が正常だったインジェクターに問題が見られることが多々あります。
噴射量補正値は、インジェクターの劣化を推測できる便利な値なので、有効に使用してメンテナンスに役立てたいですね^^










