車両診断の重要性
『車両診断の重要性』
こんばんは、営業の廣田です。
本日は、CRICS導入店様からご連絡いただいた整備事例のご紹介です。
よくあるDPFの不調に関する内容ですが、しっかりと車両診断を実施して、真因にたどり着いた事例になります。
<店舗情報>
店舗名 : 川原代自動車電機工業所
住所 : 茨城県龍ヶ崎市南中島町57-5
TEL : 0297-66-2766
URL : http://www.kawarashiro.co.jp/
<施工車両>
車両 : UDコンドル
エンジン型式 : J07E
走行距離 : 80,000km(インジェクター交換後の走行距離)
※日野製エンジン搭載車両
<入庫時の車両症状>
チェックランプ点灯にて入庫。診断結果からDPFの不調が判明。
エンジンはバラつきもなく、インジェクター補正値は±2.0未満で正常の範囲内。いつものようなインジェクターの劣化という可能性が低かったため、過去の整備内容を確認。
前回入庫時の整備内容
・インジェクター交換
・EGRバルブ交換
・DPF清掃作業
上記の結果より、インジェクター以外が原因の可能性が高かったため、DPFをチェックをしたところ、溶損してることが確認されました。
溶損の原因は、”DPF上流からの排気漏れ”と判明。
対策としては、DPF交換作業を実施。
DPFでは、PM(粒子状物質)の堆積量を、差圧センサにより検知していて、上記のようにDPF上流の圧力が正確に把握できなくなってしまうと、DPFに堆積したPMの推定に誤差が生じます。
このケースでは、差圧が発生しにくくなるため、PMが大量に堆積してしまい、再生時に急激にDPF内の温度が上昇してしまい、DPFの溶損につながったと考えられます。
コモンレール式のディーゼル車両では、インジェクター起因の車両不調が多いこともあり、”DPFのトラブル≒インジェクターの劣化”と決めつけてしまうケースもあるようですが、しっかりと車両診断を行うことで、適切な整備が出来た分かり易い実例になります。
大型車両の予防整備やインジェクター洗浄に、ご興味ありましたら、川原代自動車電機工業所様まで、お気軽にご連絡お願いいたします。