ガソリン・ディーゼル向け、設備の重要性
こんばんは。専務の藤井です。
原因が木枯らしなのか唐辛子なのかわかりませんが、ここ数日は目がシバシバしています。
それは置いておいて、とうとう12月に入ったので、開発案件の振り返りとして、先日最終適合を終えたX-PULSEインジェクター用のECSや、すでに本格始動しているCRICS-Executiveなど、この一年で完了した開発の内容をまとめています。
こうしてまとめてみるとよくわかるのですが、例えばガソリンインジェクター洗浄用の社内設備・機器の開発と比較すると、ディーゼル関係の開発にはやたら高度な技術レベルが求められ、我ながら、そりゃしんどいわな。。。と思ったりします。
例えば、噴射圧がせいぜい数barのガソリンPFIに対し、コモンレールディーゼルではアイドリングですら300bar前後、全負荷ともなると2,000barオーバーにもなりますし、インジェクターの駆動時間に関しても、ミリ秒単位で動くPFIに対しCRIではマイクロ秒単位だったり、さらには、精密な電流波形制御が必要だったりと、CRIを正しく駆動させるには、電気電子・油圧流体・制御などすべての分野において、別次元のハイレベルなハード・ソフトウェアが求められます。
さらに、熟練スタッフが扱う社内設備用ならともかく、お客様のお手元で安全・簡便に駆動させることを考えると、ヒューズやリリーフ弁などのアナログ保安部品から、故障検知機能などのデジタルフェールセーフ、オペレーターフレンドリーな操作盤や、ユニバーサルデザインに基づくPCソフトなど、開発要素がてんこ盛りな一年でした。
とはいえ、これらのおかげで通常はなかなか得られないノウハウや、新たな知見を多く見つけることができた一年でもあり、”No pain No gain”を地で行くような一年でしたね。
もちろん、これらの知見はガソリン・ディーゼルを問わず、洗浄サービスや製品にどんどんフィードバックしていくので、以降の更なるサービス向上にご期待ください。
さて、うかうかすると年末モードに入ってしまいそうですが、残りまだ一か月あるので、とっととまとめ切って良い年越しをしたいと思います。