CRID-BT FLEX(電流制御)
2018-01-16
こんばんは、専務の藤井です。
遅ればせながら、2018年、明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて昨年末、日本液体微粒化学会にてCRID-BT(Common Rail Injector Driver BT)を展示させていただきましたが、学会にて、とある大学教授とお話する中で、以前からコンセプトとして温めていた「高分解能任意可変電流制御ドライバー」のニーズが、少なからずあることに気付きました。
これは、あくまで研究開発用途ではありますが、例えば一般的なコモンレールインジェクターを使用し、ブーツ型噴射などの噴射率制御を実現したり、ゼロインターバル微小噴射を容易に実現したりすることを可能とするデバイスです。
とはいえ、果たしてそこまでの制御が基礎研究に必要なのか疑問であったため、製品化に至っていなかったのですが、今回のお話をきっかけに、埋もれていた図面を掘り起こして「CRID-BT FLEX」として試作機を製作してみました。
動画でもわかるように、CRID-BT FLEXでは通常のコモンレールインジェクター用駆動電流波形とは一線を画し、非常に複雑な電流波形を簡単に実現でき、その分解能もマイクロ秒・ミリアンペアレベルとなっており、これまで噴射の自由度に悩まされていた研究者の皆さまにおいて、痒いところに手が届くようになるのではと思います。
これはまだ試作機なので、モニターとして以前からご協力いただいている大学研究室にて、様々な条件下での性能チェックをしたうえで製品としてご紹介いたしますが、ご興味のある研究者の方がいらっしゃれば、どうぞお気軽にご連絡ください。
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