CRID(Common Rail Injector Driver) “2″
2018-07-20
こんばんは。専務の藤井です。
以前より、主に研究用途として供給させていただいているCRID(Common Rail Injector Driver)ですが、今回大幅に機能を向上させ、第二世代のCRID2として生まれ変わりました。
今回、非常に多くの機能追加がありましたが、最もインパクトが大きいのは「パルスモード」に対応した点だと思います。
これは、以前からある「TTLモード」が、TTL信号をあくまで噴射開始トリガーとして使用していたのとは異なり、TTL信号のライジング/フォーリングエッジの両方を検知することで、噴射パルスとして使用するというモードです。
簡単に言えば、「単純なパルスを与えれば、それに応じて自動で噴射する。」ということなのですが、これにより、実車ECUではまず実現不可能な噴射パターンを達成することができるため、燃焼の新形態を得るといった研究に対し、非常にパワフルなツールになるのではと考えています。
例えば、1サイクル当たり10回の噴射をさせたければ、所望のタイミングと期間で10パルスを与えれば良いだけなので、LabVIEWなどでパルス発生の機構を組めば、達成できる現象の幅が大きく広がることになります。
なお、動画ではソレノイドドライバーのみ登場しますが、同機能のピエゾドライバーも完成しておりますので、ご興味のある研究者の皆様、ぜひお問い合わせください。
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