株式会社 アイ・アール・エス ~ インジェクタ再生洗浄サービス ~

ガソリン・ディーゼルエンジン用インジェクター再生洗浄サービス

【夏休み特別篇:第5話】DPFの再生について

2015-08-16

こんばんは。営業の野本です。

 

夏休み特別篇、本日がラストの第5話です。
昨日に引き続きDPFの話題ですが、本日は、トラブルによりディーゼル車ユーザーを悩ませる事もある「DPFの再生」についてです。
 
【第5話 DPFの再生について】
 
DPFの再生とは、DPFの温度を上昇させ堆積したPMを燃やして取り除くことを指します。このDPFの再生には4つの段階があり、以下にそれぞれについて紹介したいと思います。
 
1.自然再生
 
走行中にDPFの温度が上昇し、PMが燃えて無くなることです。ただし、市街地等を普通に走行していて、DPFがPMの燃える温度まで上昇することは、ほとんどありません
 
そこで、排ガス浄化用触媒メーカーであるジョンソン・マッセイ社は、DPFの前段に酸化触媒を配置するシステムを提案し、PMの燃焼温度を大きく下げることに成功しました。このシステムを採用することで、従来に比べより広い運転領域で、PMを燃やすことができるようになりました。
 
今では、ほとんどのメーカーがこのレイアウトを採用しています。
 
2.自動再生
 
それでも、自然再生だけでは、すべての運転領域でPMを燃やすことができません。そのため、PMの堆積量が増え、ある一定値を超えると、エンジンコンピューターは様々な機能を使い、PMが燃焼できる温度までDPFの温度を上昇させる制御を実行します。これが自動再生です
 
コモンレールシステムに代表される電子制御式燃料噴射装置が登場したことで、緻密な制御が可能になり、この自動再生ができるようになりました。
 
再生に使われる機能の中で一番重要なのものは、ポスト噴射です。ポスト噴射とは、メインの燃料噴射の後に、少量の燃料を噴射することです。噴射された燃料により排気温度を上昇させることで、DPF内に溜まったPMを燃やして取り除きます。
 
3.手動再生
 
2の自動再生も万能ではなく、例えば、渋滞では、自動再生モードに入ることができない場合があります。そのため渋滞が続くと、再生できずPMが堆積し続けてしまいます。このとき、PMの堆積量が一定値を超えてしまうと、DPFの警告灯がつき、手動でDPFを再生する必要が出てきます。
 
手動再生では、停車状態で再生を実施することで、確実に排気温度を上昇させPMを完全に燃焼させることが可能です。手動再生モードでは、強制的にエンジン回転を上昇させるなど、エンジンに負荷をかけて排気温度を上昇させています
 
4.再生禁止
 
DPFの警告灯を放置して走行を続けると、DPF内にPMが溜まりすぎの状態になります。
 
PMが異常に堆積した状態でDPFの再生をおこなうと、PMが異常燃焼をおこし、DPFの破損に至る可能性が高くなります。そのため、この状態になってしまうと、エンジンコンピューターはDPFの再生を禁止します。かつ、走行中に自然再生が起きないように、走行の制限もかかります
 
こうなってしまうと、DPFは再使用できなくなってしまいます。
 

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DPFのお話は以上になります。
 
DPFの特性を知って、まずはトラブルにならないような乗り方(たまにはDPF内のPMが燃えるように高速走行をする、DPFの警告等が付いたら必ず手動再生する等)を心がけたいですね。
 
第5話は以上です。
 
夏休み特別篇として、5回にわたり掲載してきましたがいかがでしたでしょうか?ご質問等ございましたら、お気軽にコメントください。
お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m
 

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