【夏休み特別篇:第4話】DPFとは?
こんばんは。営業の野本です。
本日も、夏休み特別篇です^^ 今回は、『DPFとは?』と題して、DPF登場の背景、DPFの構造について紹介したいと思います。それではスタートです!
【第4話 DPFとは?】
DPFの登場とその背景
DPFはDiesel Particulate Filterの略称で、エンジンとマフラーの間に装着され、排気ガス中のPM(Particulate Matter:粒子状物質、いわゆるススのこと)を捕集するためのフィルターのことです。
ディーゼルの排出ガス規制が始まってしばらくの間、その規制にPMは含まれていませんでした。しかし1994年に短期規制が導入されたことで、PMの排出規制が始まりました。以降、徐々その規制値が厳しくなり、2005年に導入された新長期規制では、PMの規制値は、何と1994年比で4%にまで低減するというたいへん厳しいものになりました。
そのためエンジン単体では、PMの規制値を達成することが非常に困難になり、注目を集めたのが、DPFです。
DPFの歴史は意外に古く、1980年代に世界で初めてメルセデスベンツがDPFを採用しています。しかし、トラブルが多く この先進的な試みは失敗してしまいました。ベンツの採用からおよそ20年後、2000年に入り排出ガス規制が強化される中、プジョーシトロエングループがDPF付の車両の販売を始めました。
以降、世界中の自動車メーカーがDPFを採用し、今では新車でDPFの付いていない車両を探すのが難しいほどに普及しています。
DPFの構造
DPFは多孔質(細かい孔が非常にたくさんあること)のセラミックスでできており、見た目は蜂の巣のようです。 出入口を交互に塞いだ形状になっているため、排気ガスは必ず多孔質のセラミックスの壁を通ることになります。排気ガスがセラミックスの壁を通過する際、PMは細かい孔を通ることができないため、PMは分離され、排気ガスはクリーンになります。
DPFの使用過程で、DPF内には取り除かれたPMが徐々に堆積していくため、この堆積したPMを定期的に取り除かないと、DPFが詰まってしまいます。
そのため、DPF内のPMを定期的に取り除くことが非常に重要になってきます。 このPMを取り除く動作は「再生」と呼ばれていますが、DPFの再生については明日ご紹介します。
第4話は以上です。 明日は、いよいよラストの第5話です。お楽しみに!