『実例紹介:ECSを活用したエンジン駆動』
『実例紹介:ECSを活用したエンジン駆動』
こんばんは、営業の廣田です。
本日は、エンジンリビルダー様にて、ご利用いただいているECS(Engine Control System)の活用例のご紹介です。
エンジン : 日野製J07E型リビルトエンジン
インジェクター : 洗浄済みインジェクター
サプライポンプ : 中古品
インジェクターは弊社にて洗浄を実施し、性能がOKと判断されたものを使用。サプライポンプは、中古品をそのまま使用しており、添付の図はECSで燃料圧力の制御性を確認した結果になります。
掲載しているデータを見ると、アイドリング時に燃料圧力のハンチングが起こっています。またアクセルデマンド制御でエンジン回転を上げておかないと、エンジン回転を維持できないため、アイドリング制御への復帰時にエンジンストールしていることが確認できます。
エンジン : 日野製J07E型リビルトエンジン
インジェクター : 洗浄済みインジェクター
サプライポンプ : 新品
Sample Aの結果を踏まえて、サプライポンプを新品に交換していただいたエンジンが、Sample Bになります。エンジン駆動の結果を見ると、始動性が改善しており、アイドリング制御も良好になったことが確認できます。
掲載しているデータは、Sample Bのエンジンで、ATU(Automatic Test Unit)を使用して同一パターン運転した際の結果です。燃料圧力の制御性も良いことが、データからも確認できます。
今回、このデータを提供していただいたエンジンリビルダー様では、お客様に安心していただくため、リビルトエンジンを購入の際、ATUの測定結果も一緒にご連絡しているそうです。
今回の事例では、ECSを活用することで、エンジンのコア部品であるインジェクター、サプライポンプの動作不良を確認できることがわかります。
今までは、上記のようなコア部品の性能確認をすることが難しかったため、実機に搭載してから起きるトラブルが多く、納品後のクレームも少なくなかったとこのことですが、ECSを利用することで、クレーム低減に役立つと、今回のエンジンリビルダー様からは、お喜びの声をいただいています。
コモンレールディーゼルのエンジン駆動でお悩みの皆さま、ぜひ、ECSのご利用をご検討ください。