株式会社 アイ・アール・エス ~ インジェクタ再生洗浄サービス ~

ガソリン・ディーゼルエンジン用インジェクター再生洗浄サービス

第3回 内燃機関の登場 ~ルノアール~

2015-12-30

こんばんは。営業の野本です。

 

『エンジンの歴史~インジェクターの登場まで~』
第3回は、いよいよ内燃機関の登場です。

 
第3回 内燃機関の登場 ~ルノアール~
 
ワットの蒸気機関は、石炭採掘現場など動力を必要とした人々からのニーズに応えることができ普及していきました。しかし、ニューコメンの蒸気機関よりも小型化されたとはいえ、蒸気を作成するためのボイラーが必要であることから、装置は依然として大きく、かつ起動させるまでに時間がかかりました。
 
ワットの蒸気機関の登場からおよそ100年後、フランスのルノアールは蒸気の代わりにガスで動く熱機関を実用化しました(図1参照)。この熱機関は、直接シリンダ内に燃料ガスを導入し燃焼させるため、ボイラーを必要としませんでした。そのため、小型化が可能になり、ボイラーを温めるという作業からも解放され、始動するまでの作業時間が大幅に短縮されました。
 

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ルノアールの開発したこの熱機関は、熱源が機関内部にあることから内燃機関と呼ばれています。
 
その動作については、図2をご覧ください。
ピストンは水平に往復運動をおこない、1往復で2回燃焼をおこないます。この熱機関の大きな特徴は、今の熱機関と異なり圧縮工程がないことです。そのため、同じ燃料から得られる爆発力が小さくなり、効率が悪いものでした。一方で、スパークプラグを使用して燃料ガスに点火させるという、今と同じ仕組みを使用している部分もありました。

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この内燃機関はコンパクトということもあり、産業界に受け入れられ、主にイギリスとフランスで数百台販売されました。なお、燃料としては石炭を高温で蒸し焼きにした石炭ガスを使用していました。
 
ルノアールのエンジンは、初めて実用化された内燃機関と言われ、現在のエンジンに対し、圧縮工程の無いことが特徴です。
 
次回は、『第4回 ガソリンエンジンの登場~オットーとダイムラー、ベンツ~』です。いよいよガソリンエンジンの登場です。お楽しみに。

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