ECS for Academic Package
こんばんは。専務の藤井です。
今日はちょっと遅くまで仕事してます。
さて、先ほど「学校教材としてのECS」という記事がありましたが、実際にどのようなことができるのか、いまいちピンとこないのではないかと思うので、ECS for Academic Package の動作をちょっと動画にしてみました。
Engine Control System for Academic is designed for Education, Reserch and Development of Commonrail Diesel Engines.
This movie shows overview of what can be realized by ECS for Academic from IRS Corporation.
簡単に言えば、エンジンの始動制御やアイドリング、アクセルデマンド制御等の、従来のECSの機能に加えて、パイロット噴射やアフター噴射などのマルチ噴射において、それぞれの通電時間やインターバル(噴射間隔)および噴射圧力を、任意に設定可能であるという点が特徴です。
また、これらパラメータの設定は、適合ウィンドウから視覚的・直観的に実施可能なので、はじめてコモンレールシステムを扱う方でも、簡単・確実に操作が可能となっています。
これにより、パイロット噴射あり/なし や、アフター噴射あり/なし、による燃焼騒音や排ガス状態の違いや、噴射圧の変化による音・振動・排ガスの変化など、実際にエンジンを使用してそれらを体感することが可能になります。
例えば、インジェクターの汚れにより噴射量低下が起きてパイロット噴射が消失した場合、得てして燃焼騒音が大きくなるのですが、実車ではそれが何万キロといったスパンで起こるため、人間の感覚では慣れてしまってなかなか気づかなかったりするのですが、ECSで即座にパイロット噴射あり・なしを切り替えることで、その違いをはっきりと体感することができます。
また、燃焼の研究において、実現したい燃焼を達成するためにはマルチ噴射を任意に制御できることが必須ですが、ECSを使用すれば、そういったとても困難な課題も解決可能です。
その他でも、様々な分野でお役に立てるのではないかと思いますので、ご興味のある皆様は、どうぞお気軽にお問い合わせください。